文鳥飼育の一例

いまのところ、与えてる餌は下記の通り。

□ 穀物

・配合飼料
粟(あわ)、稗(ひえ)、黍(きび)などを混合したもの。文鳥の主食。文鳥は殻を飛び散らせながら食べるので、それを防ぐためには殻むき済みの餌を与える。ただし、文鳥は殻つきのほうを好むので、私は殻つきを与えている。殻つきのほうが栄養分の損失が少なく、品質の劣化も少ないらしい。ただし、餌入れが殻だけになっているのに気づかないと、文鳥を餓死させる可能性があるので注意が必要。

・カスタムラックス(ピーツー・アンド・アソシエイツ株式会社)
100グラム中
蛋白質12.3g、脂質6.85g、炭水化物65.20g、灰分2.23g、水分13.27g、その他0.15g
どのペット屋でも見かけるありふれた餌。近所のペット屋で、830ccの商品が658円だったらしい。内容の表記はないが、赤粟、白粟、赤稗、白稗、赤黍、白黍、カナリアシード、米、麦(?)のようだ。ララビスはまず米から食べ始めるが、大きいので殻をむくだけでけっきょく食べられず、次にその他の穀物の赤くないものを食べ、赤い穀物はあまり好きでないもよう。文鳥は一般には赤い方を好むようだが。

・粟の穂
CAP!の【無農薬栽培】赤粟の穂 、という商品を与えている。文鳥は粟の穂をあたえると夢中になって食べるので、飼い主としては毎日のように与えたいと思うが、残念ながら配合飼料に比べると非常に高い。その点、CAP!の 「赤粟の穂 」は、中国産なら100グラムあたり100円と安い。国産無農薬でも100グラムで250円と、ペットショップにならんでいる中国産と変わらない価格でありがたい。

□ 野菜(青菜)

・野菜
その日私が食べたいものを買い、一日に二度、文鳥に分け与えている。いままでに与えたのは、豆苗(トウミョウ)、小松菜、青梗菜(チンゲンサイ)、パセリ、かき菜、紫蘇の葉など。見なれた野菜ほど良く食べるようだ。文鳥は食べるというよりは、食いちぎって散らかすあたりに快感を感じているように見える。

・青菜ペレット
野菜は長期の保存ができないので、予備の代用品にも慣らしておきたいと考えている。ハイペット株式会社のグリーン・ビタ・フードというのを与えたが全く食べなかった。私も食べてみたが、たしかにこれは不味かった。次に、キクスイのグリーンフード F2というのを与えたが、これもほとんど食べない。これは、落雁のような食感というか、乳製品や卵の代わりに青菜を使って焼いたビスケットのような味であった。けして不味くはなく、幾分かの甘味と野菜の風味が調和する中に、ある種の滋味が感じられるのだが、ララビスの口には合わないようだ。

□ ぼれい粉

鳥は歯を持たないので、グリット(砂粒など)を食べてこれを筋胃の中で食べた物とこすり合わせることで消化を助ける。という事らしい。それから無機栄養素(とくにカルシウム)の補給の必要もあり、牡蛎(ぼれい、カキのことです)殻の粉と塩土(ミネラル分を含んだ土)与えている。ぼれい粉と塩土ぼれいを小さじ半分くらいずつ餌入れに入れ、三、四日に一度交換。さかんに食べる日と、全く口をつけない日がある。使っているのはキクスイの商品。

フィンチ用白ボレー
ボレイ粉という商品名でも実際には粉末になっているのではなく、文鳥には粒が大きい場合が多い。また、着色料が使われているものも多く、与えるには気がすすまない。これは小さめなので食べやすそうだ。

焼塩土ボレー
塩土は固められている商品がほとんど。これはインコが齧って遊ぶのに適しているが、文鳥に与えるには粉砕する必要がある。また凝固剤(石膏か?)の使用が良くないと考える人もいるようだ。どちらにしても、固められてない塩土のほうが文鳥には良いとおもう。しかし、ララビスはほとんどたべない。ボレイだけを拾い食いしている。

□ 動物

煮干、鰹節などを動物性蛋白質の補給用に毎日与えている。煮干の場合には四匹くらいを食べやすい大きさにハサミで切って与えているが、実際に口をつけるのは二匹分くらいで、散らかさずに食べるのは、さらにその半分くらい。このごろは煮干削りという商品が好きなようである。焼き魚などをたまに与えてみるが、ほとんど食べない。

□ 水

普通の水道水を与えている。汚れやすいので、一日に二、三回交換する。水浴び用の容器にフンをするのが好きなようだが、その水を飲むのは止めていただきたい。

ところで、配合飼料中の米は、ララビスの口には大きいようで、いつも食べずにこぼしてしまうのだが、これが水浴び容器に落ちていることが多い。しばらくすると当然ふやけてくるが、ララビスはそれを拾って食べることがある。柔らかくなっているので、小さく砕いて嚥下できるらしい。もし、一連の行為を意図的にやっているのなら、幸島のサルのごとき知性の持ち主といえるが。

それはともかく、水にふやかした、あるいは発芽させた餌というのは文鳥にとってどうであろうか、ちょっと興味がある。

□ その他

私の食べ物を分け与えることはあまりない。今のところ、海苔が好きなようで、ヨーグルト、ミカン、ゆで卵は食べなかった。

・ネクトンS
有名な鳥類用総合ビタミン剤で、配合飼料に振りかけて与えている。昔、駄菓子屋にフルーツ風味の甘い粉末菓子があったが、それをもう少し上品にしたような味。文鳥はこんなのを好むのだろうか、と思うが、とくに嫌がってはいない。殻に振りかけるだけなので、どのくらい体内に入っているか分からないが、気休めである。若鳥のうちだけ念のために与えるが、手元にある分を使い切ったら、それで終わりにするつもり。35グラムで1700円くらいだったような気がする。半年くらいは品質が保たれるらしいが、半年では使い切れそうにない。劣化する前に自分で嘗めてしまおうかと悩んでいる。

トップへもどる